1221

どうも眠れず夜を徘徊しようとマンションのエレベーターに乗り込んだらば、足元から人肌のぬくもりとその色を感じて、人面、かと思えば持主の知れないはぐれゲロだった。それと関係あるかどうかは知ったことではないが、思えば、世は、忘年会シーズンである。

 お昼は上司とそばを食べた。そばを食べたかったから食べただけで狙ったわけではないが、ずいぶんと気の早い年越しそばを食したことになるなあと、昨晩のゲロを思いながらちゅるちゅると考えていた。今年ももう１０日もない。