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標識のアルビノ

ほんとうに日が暮れるのが早くなった。正午を過ぎた時点で、ミモザの花のような黄金色がぽやぽやと、街を色濃く染めていくのが分かる。こうして外を歩いている自分は、はたして真昼の街にいるのか、夕方の街にいるのか、夢の中の街にいるのか、時々迷子になる。

そういう季節に移ろう前からわたしは、ぼぉんやりしている。いつまでも既読のつかないメッセージや返事の届かないメールを待っては時間を融かし、二度と会えないひとのためにぐずっては夜を明かす。そうしていたら12月。

は。今月でわたしは23歳になる。23歳と言えば、わたしの好きなTV番組「水曜どうでしょう」の放送がはじまったときの大泉洋さんの年齢とおんなじ。そう思うとなんだかちょっとだけわくわくする。

記念すべき第1回目の放送は、東京から北海道へ帰るまで交通手段をサイコロの出目で決めるという、わたしたちファンにとっては伝説の、大泉さんにとっては地獄の企画だった。地獄、と言える所以は、北海道とは逆方向の目的地の記された目を出そうものなら、問答無用でそこへ行かなければないから。ちなみに一投目から四国行きの目を出した。

わたしにはどんな地獄が待ってるかな〜〜〜〜〜〜〜〜〜、あわよくば救われたい