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話すことが億劫になっている。自分のあたまの中に浮かんでることばを声に出そうとすると、脳が軋み、口元が軋み、すっかり磨り減ってしまったことばが出てくる。

就職活動での面接や初対面の人と話す機会がこの頃増え、会話するときは決まって緊張した気持ちの状態であることが多くなったために、喉や言語能力をつかさどる脳のなんちゃら中枢(名前をしらない)が凝り固まってしまったのだろうか。

肉体的に疲弊している上、話し相手を前にすると、相手はわたしについて何を思っているのか、わたしについて問うてきた相手のその質問の意図は何か、そしてその質問に対する模範解答はどういったもので、それを端的に分かりやすく相手に伝えるには……といちいち執拗に考えるようになったので、精神的にも疲れた。そしてすこぅしだけひとがこわくなった。

吃音という程でもなく、以前は饒舌だったと言いたい訳でもないけれど、誰を相手にしても話すことがこわいと思うようになったのは今までに経験が無いことなのでちょっぴり不安。

ひょっとしてこれはスランプ的なもので、乗り越えさえすればまた誰かと会話をすることが楽しいと思える日が戻ってくるのか、はたまた脳も口元も錆びて動かなくなって何も喋れなくなるのか。……わたしはいま思春期を迎えている(らしい)(母親に言われた)ので、過度に劣等感を覚えたり自意識過剰になっているだけなのかもしれない。成長、というよりいくらか歳を重ねていけば、うまく話せないことの不安は過ぎ去ってくれるのかな。

いくらか、っていくつ?うまく話せないことを克服できるのが早いに越したことは無いが、今の時点で会話が困難という程でもないし、話せないことの克服方法、というか思春期の終わらせ方が分からないから放っとくことしかできないので、臨床実験的にいまを生きてるという感じ。

あたまのなかに伝えたいことが確かにあるのに、それを表出できないのってつらい。このじれったさともどかしさは便秘に似てる。(そう考えるとなんだかちょろく思えてくる)(しっかりごはんを食べて、からだを動かして、睡眠をとって、健康的な生活を送れば案外簡単に克服できるのでは)(いかんせん今日も今日とて夜更かししてしまっているのだけど)